レセプト電算処理システム
レセプト電算処理システムは、保険医療機関又は保険薬局が、電子レセプトをオンライン又は電子媒体により審査支払機関に提出し、審査支払機関において、受付、審査及び請求支払業務を行い、保険者が受け取る仕組みのことです。
また、保険医療機関・保険薬局、審査支払機関及び保険者を通じて一貫した整合性のあるシステムを構築し、業務量の軽減と事務処理の迅速化を実現することを目的としています。
診療報酬等の請求における紙レセプトから電子レセプトへの移行については、「療養の給付及び公費負担医療に関する費用の請求に関する省令」により猶予措置期限が定められていました。同省令附則第4条第2項の猶予措置は、平成27年3月31日もって終了し、平成27年4月診療分(平成27年5月請求分)からは、原則として電子レセプトによる請求となりました。
オンライン請求
支払基金で審査及び請求・支払計算処理の完了した電子レセプトのレセプトデータ(CSV情報)を、Webサーバを介して保険者が用意したオンライン接続用パソコンへ配信します。保険者の受信用ソフトウエアは、支払基金から無償配布されています。
電子レセプト
レセプト(診療報酬明細書)は、医療費の請求明細のことで、保険医療機関・保険薬局が保険者に医療費を請求する際に使用するものです。
従前は、この医療費の請求を紙のレセプトで行っていましたが、保険医療機関・保険薬局、審査支払機関、保険者の医療保険関係者すべての事務の効率化の観点から「レセプト電算処理システム」が構築され、現在では、ほとんど電子レセプトによる請求となっています。電子レセプトとは、紙レセプトのように、定められた様式の所定の場所に、漢字やカナ、アルファベットによって傷病名や診療行為を記録(記載)する方法と異なり、厚生労働省が定めた規格・方式(記録条件仕様)に基づきレセプト電算マスターコードを使って、CSV形式のテキストで電子的に記録されたレセプトのことを言います。
電子レセプトは、コンピュータで扱うフォーマットであり、保険医療機関・保険薬局、審査支払機関及び保険者に共通仕様となっています。